ある男子の悩み「付き合ってという言葉は必要なの?」

ある男子、昌也くんは悩んでいました。

「告白ってそうなのかよ、本当かよ」ぶつぶつ東京風ツッコミを呟く彼は、二週間前に好きな女の子に告白したのでした。その女の子はバイト先で知り合った子でした。色白で髪は真っ黒。AKB48にも通じるような今風な女の子なのでした。昌也くんは、バイトが終わった夜に、彼女を呼びました。

「ちょっと話があるんだけど、二分だけいい?」「あ、うん」。彼は誰もいない倉庫に彼女を呼びました。「あのさ。俺、君のことが好きなんだ」生まれて初めての告白でした。彼女のほうは告白慣れしているんでしょうか。堂々としています。

そして、微笑みました。「そうなんだ、ありがとう」。その台詞に彼はガッツポーズ。もちろん、心の中で。「あ、ああ」それだけ言えました。

彼も微笑みます。そして、彼女は言います。「それじゃ、友達を待たせてるから帰るね。じゃあね」後ろに振り向く彼女からはいい香りが漂っていました。彼はまた言います。「あ、ああ」。彼はそのあと、本気でガッツポーズをします!

「よっしゃ、彼女ができたぞ!!!」しかし、そこには落とし穴があったのでした。まず、この二週間、彼女から連絡はありませんでした。「おい、どうしたんだ」いろいろ理由を考えてみてもわかりません。「俺らは恋人同士じゃないのか!」彼は、また彼女を呼ぶことにしました。彼女の堂々たる態度に彼のほうが緊張してしまいます。

「今度はどうしたの?」「え?」今度、というニュアンスが理解できません。「あのさ、俺たち付き合ってるんだろ?」「え!?」彼女のオーバーリアクション。「え?」彼の小さなリアクション。

「付き合ってないよ。どうして?」「え、だってこのまえ告白したら、ありがとうって」「それは、人に好きになってもらうのって嬉しいものでしょ?」「嬉しいんだったら、付き合うだろ?」「でも、好きです、で終わりで、付き合ってとは言ってないでしょ?」

彼は「うわぁ」と思いました。モテる女性はこういうテクニックを使って男性を交わすんだと思い知ったのでした。「もう嫌いだよ!」そう叫んで彼は走り去ったのでした。

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